- このアルバムに流れる時間軸は大きく2つあって、1つは「子・丑・・」と1秒ずつ進む十二支のカウントで、特徴としてアルバム通してスピードが変化しない(BPM(1分あたりの拍数)が60で、Album通してずっと変化しない)。
- 2つ目は月の中の曲のカウントで、こちらは月ごとにスピートが変化する。そのスピードの変化のさせ方は、その月の数字をモチーフにして、1秒ずつ進む干支のカウントに対して何らかの方法で変化させている。
- その変化のさせ方は月ごとで色々と違いがあり、、、ということで、それぞれの月の曲がどのように干支のカウントに対して組み合わされているかについて、以下にまとめてみました。アルバムを聴くにあたってご参考になれば幸いです。
- (9/4追記) interludeの変拍子の箇所についても加筆。
- (2021/1/13追記) だいぶ遅くなりましたが、2020/3/7の3776の日前編の石田さんコメントから、「干支のカウント」と「曲のカウント」が合うタイミングが曲の数字とマッチしているという考察は違うということが分かりました(たまたま、というコメントを頂戴いたしました。逆にそのコメントで1月や8月が読み解けないことを含め、すべて自分の中で腑に落ちました。)。 ですので、その点についての記載は私の拡大解釈だったとご認識ください。
質問に回答いただいた石田さん、そしてコメントを読んで頂いたちよのさんには心より感謝申し上げます。
- 睦月一拍子へ調:
- 【メイン曲: 正月はええもんだ】
- (0:11)十二支の先頭の「子」のタイミングだけキックを入れて「一」拍。
- (1:45~)よく聞こえる干支が「酉」で始まり、それ以降は「寅」→「未」→「子」・・・と5つ間隔で干支が強調されて聞こえるようになる(※意図不明)。
- (4:29~)中盤からはキックが入るタイミングが180度真反対の「午」に変更。なぜ変更されているかは「1月雪やコンコンの2」を参照。
- 【interlude: 雪やコンコン】
- (4:53~)まず干支のカウントに合わせて、ハイハットが1連符→2連符→3連符と増えていき、12連符で終了。その際、先頭の1連符のタイミングで必ずキックが入り、「一」拍子を表現。
- 拍と関係ないが、ハイハットの連符のサイクルは、「午」~「午」の干支12個の1サイクルで始まり、その次が「午」~「巳」の干支11個1サイクル →「巳」~「卯」の干支10個1サイクルと1つずつ減っていって、干支3個1サイクルが1/31の「午」~「酉」→干支2個1サイクルが1/31の「酉」~「戌」→最後の干支1個1サイクルが「戌」~「子」で、ちょうど2/1の頭の「子」でハイハットの連符が終了。この仕掛けに気づいたので、ちょうど2/1の頭で連符を終わらせるために1月の4:29から始まるキックを「午」に変更していることが分かった。
- 如月二拍子嬰へ調
- 【interlude: 雪やコンコン】
- (0:00~)2/1から二拍
- 【メイン曲: 2037年のバレンタイン】(1:11~)
- 十二支を「子」「卯」「午」「酉」でタイミングを合わせて、タイミングが合う干支の間隔が「二」拍
- 弥生三拍子ト調
- 【冒頭: 2037年のバレンタイン】
- (0:00〜)3/1の冒頭から「2037年のバレンタイン」が流れている中で、次の曲の「しゅんみん」で流れる三拍子のパーツの一つを担うオープンハイハットの役割のような金属音が入り始める
- 【メイン曲: しゅんみん】(1:01〜)
- 十二支を「子」「辰」「申」でタイミングを合わせて、タイミングが合う干支の間隔が「三」拍
- 「三」拍子
- 【interlude: さくらさくら】(4:25〜)
- 卯月四拍子嬰ト調
- 【interlude: さくらさくら】
- (0:00〜)4/1に切り替わるタイミングでハイハットのパターンが変わって「四」拍子に切り替え
- 【メイン曲: 八十八夜】 (1:06〜)
- 十二支を「子」「寅」「辰」「午」「申」「戌」の部分にタイミングを合わせて、タイミングが合う干支の間隔が「四」時間。
- 皐月五拍子イ調
- 【interlude: つんばな】
- (0:00〜)5/1からのパートから「つんばな」のベースが入り始め、五拍子
- 【メイン曲: 田植え舞唄(抜粋)~北駿の田植え唄】(1:21〜)
- 「寅」「牛」「戌」でタイミングを合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「五」拍
- 水無月六拍子嬰イ調
- 【メイン曲: ほたる来い】(0:00〜)
- 十二支を「子」「卯」「午」「酉」で合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「六」時間。
- 【interlude: まいまい・雨々やんどくれ】
- 文月七拍子ロ調
- 【interlude: 雨々やんどくれ】
- 【メイン曲: リピーター】(1:02〜)
- 十二支を「子」「辰」「申」のタイミングで合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「七」拍
- 葉月八拍子ハ調
- 【メイン曲: 盆唄音頭】 (0:00〜)
- すべての干支でタイミングを合っているので、一小節で「八」時間ということ??? うーん
- 【interlude: 宿題・お月さんいくつ】(3:36〜)
- 長月九拍子嬰ハ調
- 【メイン曲: うさぎうさぎ・月の光】
- (0:00〜)9/1で「九」拍子に切り替え。かつ十二支を「子」「辰」「申」のタイミングで合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「九」拍。
- 九月だけメイン曲(うさぎうさぎ・月の光)が「変拍子、かつ干支の合うタイミングがその月の数の拍数」。なので、自分の中では一番の変態曲という位置付け(笑)。
- 【interlude: まなこ雲のイントロ】(5:34)
- 神無月十拍子二調
- 【interlude: まなこ雲のイントロ】
- (0:00〜)ちょうど10/1の頭から「十」拍子に切り替え。
- イントロが32拍続いた後(十拍×3回+二拍)「まなこ雲」のAメロへ
- 【メイン曲: まなこ雲】 (0:12〜)
- 十二支を「子」「辰」「申」の部分にタイミングを合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「十」拍
- 【まなこ雲の途中の「かりかり渡れ」】(2:08〜)
- 【interlude: とんびとんび・秋祭りのイントロ】(5:06あたり〜)
- 霜月十一拍嬰二調
- 【メイン曲: 秋祭り】
- 十二支を「子」「辰」「申」の部分にタイミングを合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「十一」拍。
- 【interlude: しろっこ・大さぶ 小さぶ】 (3:56〜)
- 「十一」拍(かなり速いのでカウントを取るのが大変かも)
- 師走十二拍嬰ホ調
- 【interlude: 大さぶ 小さぶ】
- (0:00〜)12/1の頭から「十二」拍に切り替え(引き続きかなり速いBPM)
- 【メイン曲: メリークリスマス&ハッピーニューイヤー】(0:39)
- 十二支を「子」「辰」「申」の部分にタイミングを合わせて、タイミングの合う干支の間隔が「十二」拍
- 【outro】(5:24〜)